近年「マーケティングの知識」はビジネスの基本として、マーケターという職種でなくとも必要な知識となりつつあると言われています。
この記事では、下記のような悩みを持つ方へ向けておすすめしたい・読むべきと考えるマーケティング関連の本をご紹介します。
・知識が0からでも読めるマーケティング本をおすすめして欲しい
・マーケティングの勉強をしたいけど、どの本を買えば良いか迷っている
・次にどのマーケティング本を読むべきか迷っている
この記事を読むと、
・初心者でもマーケティング知識を学ぶ事ができる本が分かります。
・紹介する本から何を学べるのかが分かります。
・次に読むべきマーケティング本選びの参考になります。
最初は難しい用語ばかりで何を言っているのか分からない事だらけだと思いますが、挫けずに学んでいきましょう!
目次
マーケティング全般に関する本
新版 マーケティングの基本 この1冊ですべてわかる
この本を読めば、マーケティングの基本部分を抑える事ができる1冊です。
マーケティングとは?という方に向けて入門書となること間違いなしです。
・マーケティングの基本戦略
・定量、定性、消費者調査の仕方
・PEST分析、GCS分析、3C分析、4P構築
「数字指向」のマーケティング: データに踊らされないための数字の読み方・使い方
マーケティング活動を行っていく上で、会社や上司に対するマーケティング効果の立証に関する考え方を抑えられる1冊です。また、ROIシミュレーションシートもダウンロードできるので、買ってすぐに実践に移せるのも嬉しいです。マーケティング部門のROI(費用対効果)の計測法や上司の考え方に沿った施策評価の正しい報告方法など、今後のマーケティング活動が行いやすくなるノウハウが詰まっています。
・マーケティング効果の立証方法
・上司の考え方に沿った施策評価の正しい報告方法
・ROI(費用対効果)シミュレーションの方法
コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
カスタマージャーニーのマッピングから各施策のKPI設定をどのように定義すればよいのかというマーケティング活動を行う前に抑えておきたいポイントについて解説されています。
その他、メインコンテンツとなるマーケティング3.0から4.0への移行で、マーケティングの仕方はどう変わったのか、どのようなカスタマージャーニーの形が良いのかといった部分も細かく説明されているので今後のマーケティングの形について考えるのであればぜひ読んでおきたい一冊です。
※「マーケティング1.0〜マーケティング3.0」までの解説はこちらが参考になります。
・カスタマージャーニーのマッピング方法と理想的な姿
・各施策のKPI設定方法
・マーケティングの未来について
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
USJを立て直した森岡毅さんの著書になります。市場構造、戦略、市場調査などの本質についての説明や、実際に勝てる戦略とはどのように作っていけば良いのかを森岡さんの過去の事例を元に学ぶことができます。
内容的には難しいので、読むのであれば少し覚悟が必要になりますが、需要予測の理論や確率理論に活用できる数学ツールの紹介もあるので、もう少し踏み込んだマーケティングを学びたいという事であれば、ぜひおすすめします。
・市場構造、市場調査、戦略などの本質
・勝てる戦略の構築方法
・需要予測や確率についての理論
世界的優良企業の実例に学ぶ 「あなたの知らない」マーケティング大原則
著者は、元・日本マクドナルドのCMOを務め、同社のV字回復を牽引した足立光さんと、日本コカ・コーラ、20世紀フォックス ホームエンターテイメントなどを経て、現在は外資系映画会社でマーケティングを統括する土合朋宏さん。
「マーケティング」と言ってもその意味は多岐に渡り「マーケティング」にも分野が存在します。こちらの本では、広義な意味での「マーケティング」を優良企業の実例と共に学ぶ事ができる1冊となっています。
また、マーケティング業界のキーパーソンとの対談も含まれているので、表面的なマーケティング知識だけでなく、リアルな手法を学ぶ事ができるのでとてもオススメです。
さらに、こちらの本は「こういうときはどうすれば良い?」に対して答えてくれる本になっているため、全てを読む必要がないというのもポイントです。
・マーケティングの基礎
・著者が提唱するマーケティングの大原則
・優良企業のリアルなマーケティング手法
ブルー・オーシャン戦略
この本を読むことで、レッド・オーシャン(競合の多い市場)で競争を行いパイを奪い合う事がいかに非効率的かを知ることができ、ブルー・オーシャン戦略の知識を分かりやすく習得することができます。
1度読むだけで商品を市場に出す際にどのような戦略を取ればレッド・オーシャンでの競争を避けることができるかを学ぶことができるので、かなりオススメです。
マーケティング能力を磨くに当たっては、いかに商品の価値を見出し市場へ伝えるかを学ぶことが大事です。ボリュームはありますが、今後のマーケティング戦略の立て方にも必ず役立つかと思います。
本書は、概要と実際にブルー・オーシャン戦略を実施して突き抜けた企業の事例が上手く書かれているため、より具体的にブルー・オーシャン戦略の意味を学習できる点もオススメできる理由の1つです。
・ブルー・オーシャンの概要と事例
・ブルー・オーシャン分析のツールとフレームワーク
・ブルー・オーシャン戦略の策定方法
・ブルー・オーシャン戦略の実行方法
SNSに関するマーケティング本
1億人のSNSマーケティング バズを生み出す最強メソッド
こちらの本は、株式会社ホットリンクの室谷良平さんと、フリーランスの敷田憲司さんによる著書です。SNSマーケティングの基礎的な所から実務レベルで役に立つ情報が満載の一冊となっています。ただSNSマーケティングのテクニックを紹介するだけではなく、「なぜ人はSNSを活用するのか」、「なぜSNSで自分の意見を発信するのか」といったそもそもの部分まで掘り下げて説明をしているので、心理学的な観点からもSNSマーケティングの面白さを学ぶ事ができますので、SNSマーケティングに興味のある方は、まずはこの本を読んでみてください。
・SNSマーケティングの本質について
・人がシェアを行う心理とは
・SNSマーケティングにおける分析方法とは
・人々の検索行動の変化について
僕らはSNSでモノを買う
こちらの本は、Webマーケティングメディア「ferret」の他、複数のWebサービスの立ち上げや東証1部上場企業を含め50社以上のコンサルティングを行った飯髙悠太さんによる書籍です。
SNS運用において重要となる”UGC”の生み出し方や購買サイクル「ULSSAS」の概要などをストーリー仕立てで解説しています。SNSの効果をうまく説明できずに悩んでいた人やこれからSNSを使ってマーケティング活動をしようとする人には、ぜひとも読んで頂きたい1冊です。既にSNSを企業で活用している人にも、今一度考え方を改めるきっかけとなるはずです。
・企業のSNS活用に重要な”UGC”とは?
・SNSと「指名検索数」の関係について
・UGCを生み出すテクニック
・新しい購買サイクル”ULSSAS”について
サブスプリクションに関するマーケティング本
サブスクリプション・マーケティング――モノが売れない時代の顧客との関わり方
既存のビジネスモデルからサブスプリクションモデルへのシフトによって何が変わったのか、そして、その戦略とは何かが書かれた一冊になります。
そもそもサブスプリクションって何?どのような戦略なの?という方でも、モデル移行の影響とは?→その戦略とは?→戦略の実践法とは?といった順番で説明がされているのですんなり話が入ってくるかと思います。
・サブスプリクションとは?
・サブスプリクションモデルの登場による市場への影響
・サブスプリクションモデルのマーケティング戦略
売上の8割を占める 優良顧客を逃さない方法――利益を伸ばすリテンションマーケティング入門
サブスプリクションサービス等における顧客や会員の減少ついて悩みがある方に向けてリテンションマーケティングの価値を説明した一冊です。
「顧客を離れさせない仕組み」「優良な顧客だけをつかむ方法」とは何かを、WOWOWの成功事例を元にインプットする事ができるので、ぜひ読んで頂きたいです。
・リテンションマーケティングとは?
・サブスプリクションモデルにおける優良顧客の定義方法
・サブスプリクションモデルに求められるマーケティング思考
コミュニティに関するマーケティング本
ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング
AWSをコミュニティマーケティングで成長させた小島さんの著書です。コミュニティマーケティングの価値を著者の実体験を元に説明してくれています。これからコミュニティマーケティングを取り入れようとしている方におすすめです。コミュニティマーケティングが有効なビジネスモデルについても解説している上にページボリュームもちょうど良いのですぐに読んで実践へ移せる点も良いです。
・コミュニティマーケティングとは?
・コミュニティマーケティングを自社へ取り入れる方法
・コミュニティマーケティングが生み出す個人へのメリットとは?
マーケティング思考を鍛えるマーケティング本
マーケティング思考力トレーニング
ブランディングテクノロジー株式会社の黒澤友貴さんによる著書です。こちらの本では、企業のマーケティング戦略をフレームワークに落とし込んで分析し、言語化や図解をしながら思考力を鍛える「マーケティングトレース」というトレーニング手法を説明しています。
マーケティングに関する知識をつけても、実際にアウトプットしなければ、その知識は宝の持ち腐れです。本書では、「マーケティングトレース」から自分がその会社のCMOだったら」という視点で考えるきっかけを与えてくれますので、アウトプットが苦手な方は1度この手法を学ぶことをおすすめします。
また、余談になりますがマーケティングトレースにはコミュニティも存在しますので、アウトプットしたら「#マーケティングトレース」でツイートするといいですよ!
・マーケティングの基本フレームワーク
・マーケティング思考の大切さ
・マーケターの筋トレ「マーケティングトレース」
まとめ
「マーケティング」と聞くと難しそうで触れるハードルが高くなりがちですが、いざ触れてみると楽しいものとなるはずです。もちろん奥が深く、難しいこともマーケティングでは沢山です。ですが、まずは触れて見ることが大事かなと思います。
また、書籍での学習以外にも「スクールで学ぶ」という方法もありますので、自分の目的に沿った学び方を選択するといいでしょう。
こちらで紹介した本は、数あるマーケティング本の一部ですので自分に合う本を見つけてみてください。読んでくださった皆さんの参考になれば幸いです。今後もおすすめしたい本が出てきたら追記していきたいと思います。
SNSに関するマーケティング本
サブスプリクションに関するマーケティング本
コミュニティに関するマーケティング本
マーケティング思考を鍛えるマーケティング本