音楽配信プラットフォームとコミュニティマーケティングについて考える

この記事について

ここ最近のマイトレンドワード「コミュニティマーケティング」と「音楽配信プラットフォーム」についての記事になります。

参考記事:

コミュニティマーケティングとは?新たな手法のノウハウと成功事例を学ぶ

 

突然ですが、皆さんは「音楽配信プラットフォーム」といえば、何を思い浮かべますか?

  • Amazon Music
  • Apple Music
  • LINE MUSIC
  • Spotify
  • Google Play Music
  • AWA
  • アニュータ

といったサービスを思い浮かべるのでないでしょうか?

これらのサービスはサブスクリプションモデルと呼ばれ、定期利用者が存在するサービスです。いわば、サービスに固定的なユーザーがついていて、日常的に愛用する方が存在しています。

そんなサブスクリプションサービスで重要視・重宝されるのが「口コミ」です。利用者がサービスを知らない友人などへ紹介する(=口コミ)ことでサービス利用をした場合、サービス側としてはコストをかけずに新規顧客を獲得したことになります。これはマーケティング的にもかなり美味しい事です。さらに、その口コミが広がりを持てば2倍、3倍と認知を形成していくことにもなります。

そのような口コミを活発に発生させるべくサービスユーザーを巻き込んだ「コミュニティマーケティング」を上記に挙げた音楽配信プラットフォームでも行うことができるのか?という視点でこの記事を書いていきます。

AWSをコミュニティマーケティングによって成功させた小島英揮さんの書籍の中でも、コミュニティマーケティングが効果を発揮しやすい商材やビジネスモデルとして、LTV(ライフタイムバリュー)が重要な商材を挙げているため、サブスクリプションモデルの音楽配信プラットフォームは相性が良さそうに思います。

 

参考記事:

【書評】「コミュニティマーケティング」の方法と成功事例を学ぶならこの本!

 

ですが、利用者(ファン)のコミュニティを形成し、そのコミュニティを起点に新規顧客を獲得しつつも顧客のロイヤル化を図っていくコミュニティマーケティングは、音楽コンテンツそのものを切り口にするのではなく、音楽コンテンツを発信するプラットフォーム(サービス)を切り口とすると、どのように行っていくべきなのでしょうか?

■目指す形

思い描く理想的なコミュニティとしては、コミュニティ内でサービスのロイヤルユーザーが新規ユーザーに活用方法をシェアしたり、「私はいつもこんな使い方をしているよ」といったコミュニケーションが発生するような場所を想定しています。またその中で、コミュニティ内の盛り上がりが外へ情報発信される事で非認知ユーザーへリーチされる事が理想的です。

 

音楽とコミュニティ

まずは音楽サービスのコミュニティはどのようなものがあるのでしょうか?広域的ですが「音楽とコミュニティ」について調べてみました。

「音楽 コミュニティ」と検索すると以下のような結果が出てきます。

 

色々見ていくと、

・特定の音楽ジャンル・アーティストのファン同士がWEB上で繋がることができるというコミュニティ。

・自分の歌声や楽器演奏を録音・投稿する事ができ、投稿された楽曲には、ユーザー同士で評価、コラボなどができるコミュニティ。

など音楽という広いテーマにしたコンテンツ、コミュニティが見つかります。

しかし、これらは音楽コンテンツ・アーティストを切り口にしたコミュニティであってサービスを切り口にしたコミュニティではなさそうですね。

ここで調べたいのは、サービスを切り口とするコミュニティなのですが、やはり「音楽そのもの」や「アーティスト」といった切り口が多く、コンテンツを配信する「プラットフォーム(サービス)」のコミュニティは少ないのでしょうか。

 

サービスとコミュニティマーケティング

主要な音楽配信プラットフォーム(サービス)とコミュニティについて少し調べてみた所、サービスが切り口のコミュニティはやはり見つかりませんでした。

(あった場合は教えてください・・・!笑)

サービスを切り口にしたコミュニティ形成は難しいのでしょうか?

そんな中、こんな記事がひっかかりました。

参考記事:

なぜ音楽SNSは破綻するのか?

 

音楽系SNSはどれも長続きしないという記事です。ちなみにこの場合の音楽系SNSは、サービスを切り口にしたものではないものの、どこかヒントがあるのではと思い紹介します。

というのも、音楽SNS、コミュニティが失敗する可能性が高い理由はとして以下が挙げられるらしいです。

1、ニッチなテーマで集まったコミュニティは広がりが薄くマネタイズが難しい。

2、SNS、コミュニティ機能と言うと、すでに存在しているサービスのほうが使いやすいのでわざわざ専門性のある音楽SNS、コミュニティを使わなくても良い。

 

音楽というカテゴリーでコミュニティを形成した所で、既存のSNSやコミュニティサイトで事が足りてしまうという事です。確かに感想を言うにしてもTwitterで言えるし、Facebookのグループ機能で他者と交流もできますもんね。

逆を言えば目的の為にコミュニティを作るという場合、わざわざコミュニティサイトのようなものを作らなくてもTwitterやFacebookを上手く活用する事でコミュニティは形成できるという事なのでしょうか。

ですが、主要の音楽配信プラットフォームにおいてもSNSを利用したコミュニティ形成は、あまり行われていないみたいですね。(ちゃんと調べよう)

どういう理由で、コミュニティマーケティングが行われていないのかをもう少し分析する必要がありそうです。

そもそも、「音楽配信アプリの●●が好きな人集まれ〜!」と募った所で、多くの人が集まってくれるのかは期待できないですが、ロック音楽が好きな人だったり、このアーティストが好きな人集まれ!となれば期待はしやすいです。

そのような事も形成されていないという理由に含まれていそうですし、音楽配信プラットフォームもかなりレッドオーシャン化し、どのように差別化していくのかが難しくなってきているので、どの要素を武器にしてコミュニティを形成するのかもしっかり考えなくてはいけなそうです。

 

と言う事で。。。

 

もう少し、コミュニティ、コミュニティマーケティング、各音楽配信プラットフォームのマーケティング手法についてインプットを重ねていかないとアウトプットできなそうです。

この後としては、インプットはもちろんの事、

・前提となる目的を決めて

・どのような切り口で

・どのようなコミュニティを形成し

・どのようにコミュニティがマーケティングして欲しいのか

をしっかり押さえた上で、音楽配信プラットフォームとコミュニティマーケティングについて考えていきたいと思います。また、糸口が見つかりそうになったら記事を書きます。とりあえずはここまで。